私の中のスタンダードといえば、ハイゲージニットのカーディガン、洗い晒しのブロードシャツ、ブルーデニム、そしてスウェットシャツ。 これらのアイテムは、季節に関係なく一年中いつでもすぐに出せるところにしまってある。極論をいえば、これだけあればとりあえずどんな季節でもなんとかなる。もちろん、屋内限定での話ですけれど。 私は古着屋に行くととりあえずスウェット売り場を目指す。そして、私に合う小さめのチャンピオンのトレーナーやパーカを探す。先ず無垢なもの。そして色のきれいなもの。それから、カレッジプリントが可愛いもの。でも、なかなか小さいサイズで猶且つコンディションの良いものは見つかりにくい。だからいつも血眼になって探してしまうんですけどね。 見つからないなら作ってしまえ、って訳ではないんですけど、久しぶりのスウェットシリーズです。チャンピオンみたいなヘビーウェイトなものを作っても仕方がない(結局チャンピオンを着てしまうという意味です)から、ガーゼ裏毛で軽めのものを。Tシャツよりちょっと肉厚くらいのものって結構使い勝手が良いですからね。薄いから重ね着もらくらく。だから着まわしやすい半袖やノースリーブも作る。 胸のフロッキープリントもどこか間抜けでいい感じ。
今年の秋冬物は、肌触りの良い生地や糸を意識して使うようにしました。 太い糸、細い糸。縒りの強い糸、甘い糸。シルクの混ざった糸、カシミヤの混ざった糸、などなど。 たくさんある糸や生地の中から作りたいカタチに合うものを探して、製品化していく。今までとは少しだけ違う雰囲気を作りたいから……と、新しい素材にトライする。やってる作業はいつもの繰り返しだけれど、中身がちがうと気持ちも変わる。 不思議なものです。 スイス製コットンサテン。 滑らかな風合いと優しい光沢。 日常に溶け込んでいく程よい上品さが心地良いな……と思うのです。
ことしの9月上旬のパリは、どんな天候だろう? いつも事前に天候チェックをするものの、欧州お天道様はホントに気まぐれで、こちらの気持ちをからかうように暑くしたり寒くしたりする。 冬場の出張に比べれば荷物の総量が少なくなるから楽だとはいえ、どの程度の上着を持っていけばいいのかは、いつも思案のしどころ。 やはり薄手のコットン・カーディガンは便利かな……、とりあえず用意しよう。 100番双糸という細い糸で編まれた優しい肌触りが心地良いこの生地で作られた今シーズンものだったら、カーディガンだけじゃなくって中に着るためのノースリーブとかタートルとか、一枚でOKの長袖とかどのアイテムもこの時期の出張にとても重宝しそう。
昨年の初秋アイテムとして初めてトライしてみたリメ−クもの。 お気に入りのスウェ−デン軍デッドストックTシャツをベースに着丈をカットしてから、デザインのバリエーションを3タイプ作りました。展示会で想像以上にお店の方々の反応がよかったので当時はビックリしたものです。 さて今年はどうしようか……と。 昨年のVネックは継続しながら、クルーネックカーディガンを変型Vネックに変更し、クル−ネックの代わりにヘンリーネック。そして新色として製品染めの黒をプラス。2色展開にすることでバリエーションが豊かになりました。 その結果、今年の展示会でも好評を得ました。 だけど……、ベースとなるデッドストックTシャツを必要な数量確保できませんでした。製品の性質上仕方がないこととは言え、これはとても悲しい。幸い、減産分はマチューの在庫が少なくなる程度で済み、オーダー戴いたお店全てに納品は出来たけれど、サイトでカーディガンのご紹介ができなくなってしまいました。申し訳ございません。
カタログを撮影するにあたり、今まで仕入れてきておきながら引き出しの中にしまいこんでいたアクセサリーを、がさがさ、ごそごそ……と再チェックしていたら、素敵なものが出てきました。 アンティークのベークライトのネックレスは、それひとつでかなりの存在感。 半透明の濃いめアンバーカラーは、同系色のTシャツに合わせるとプレーンなTシャツまでもが何だかお洒落に見えてくるから嬉しいものです。 まだまだ暑い夏は続きますが、とりあえず色から秋の気分をとりいれつつ……。
先週末、秋冬カタログの撮影をしました。 まだまだ追加で撮影しなければならないかもしれませんが、とりあえずは全体のデザインのことを具体的に考えることが出来る状態にはなりました。 9月の中旬頃の発送を目標にして作業に取り組みます。 カタログのご請求は今月初めより開始しております。詳しくは下記ページをご覧ください。
“ガラリット” およそ70年前に作られたというネックレスを左手に握りながら、今まで耳にしたことがなかったその素材名をインターネットで検索し、生い立ちを探ってみた。 20世紀初頭、独仏合弁会社がつくり出したガラリットは、牛乳成分をもとにして作られているプラスチックの一種で、象牙にも似た雰囲気の乳白色がとても優しい印象を放つ。 そんな優しい雰囲気を持つ素材だけれど、当時はそれほどポピュラーな存在になれなかったそうで、ボタンとか婦人用のアクセサリーに少し使われた程度だったらしい。 少し調べただけだからあまりにも短絡的かもしれないけれど、石油をもとにして生産されるプラスチックに比べて天然素材をもとに作られているガラリットはエコロジカルな気がする。 生まれてくるのが早すぎた素材なのかな……。